やきとりの考え

日頃考えたことや反省を適当に書きます

就活を振り返る

 

就活を終えて約3ヶ月が経った。

改めて振り返ってみると、自分はとても運が良かったと思う。正直、ほとんど苦労しなかったし、何よりいろんな人と出会えて楽しかった。唯一痛かったのは、交通費くらいだ。

 

承認欲求を満たされまくって天狗になっている僕も夏くらいまでは就職できるか本当に不安だった。

夏のインターンは全部書類落ち、面接会場にすら呼ばれなかった。僕が研究の辛さとインターンに落ちたことへのショックで枕を濡らしていた頃、研究室の同期は有名企業のインターンに参加していた。

僕が落ちた企業のインターンに受かりながら、そのインターンを蹴った同期もいた。なんで俺が落ちてあいつが…とさえ思った。

僕はクソ雑魚ナメクジだった。

 

ある日、ナメクジのもとにインターンのお誘いが届いた。

1dayだし、交通費の支給は無いし、東京だし、何より志望業界じゃなかった。でも夏全滅していた僕に断るという選択肢は無かった。

下の写真に載っている企業からのお誘いなら大抵の人は断らないだろう。

 

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僕もそうだった。

だって、シリコンバレーって響きカッコよくない?

 

こうして、当時志望していなかったIT業界に足を踏み入れることになった。

 

インターンの内容はグループワークだった。阪大生スマートやな。とか、東大生の頭の回転ヤベーって思ってたら1日が終わった。

外資系のインターンに参加してもナメクジはナメクジだった。 

 

しかし、今後のキャリア形成や、自分の働き方、転職についてのイメージ等、僕の考え方を変えてくれた。

 

僕が無能であることは変わらなかったが、企業の対応は変わった。どこから情報が漏れたのか、年末くらいから「うちのインターンに参加しませんか?」 「うちの企業の選考を受けませんか?」 と大手IT企業から電話がくるようになった。僕1人のために、飲み会を企画してくれるところもあった。次々に幸運が降って来た。

ナメクジは天狗になった。

 

何故か建設業界からもお誘いもあった。実験で忙しかったし、志望業界じゃなかったから断った。後で四季報でその企業を調べると平均年収1000万だった。めっちゃ後悔した。

 

春にもう一度、お誘いが来たので下心満載のままインターンに参加した。どうやらIT部門のAI人材としてのお誘いだったようだ。

年収も福利厚生もこの上なく良かった。立地も横浜で最高だった。君と一緒に仕事をしたい。入社後は、君の好きなように学んでいってもらって構わないとまで言ってくれた。

 

ナメクジは確信した。必ず、この企業に進まなければならぬと決意した。ナメクジにはAIがわからぬ。ナメクジは、物理学徒である。数式を書き、金属を弄って暮して来た。けれども金に対しては、人一倍に貪欲であった。

 

しかし、春のインターンに参加した時には、推薦に似た選考を受けていた。誓約書も書いてしまっていた。内々定が出た時、断れなかった。

こうしてナメクジの就活は終わった。

 

 

 

あの時、外資系のインターンに参加していなかったら、こんなにも企業から声をかけてもらえることもなかっただろうし、 おそらくハードモードで就活をしていたはずだ。そう思うと、当時の自分は本当についていたと思う。

 

無能な僕を誘ってくれたあの企業には今でも本当に感謝しています。

たった1日のインターンだったが、僕の就活をイージーモードへと変えてくれた。

 

後輩たちに伝えたい。たとえ志望業界じゃなくても、1dayのインターンでも、有名企業から声がかかったら行ってみて欲しい。

交通費が痛手かもしれないが、学べることも多いと思う。

それにひょっとすると、僕のように幸運が舞い降りて来てくれるかもしれない。